CompTIA A+220-1101 part3 ビデオケーブル

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ケーブルのタイプ

ビデオケーブル

HDMI (High Definition Multimedia Interface)

世界で最も広く使用されているビデオインターフェース。

解像度はHD (1080p) から4k、8kまで対応しており、
リフレッシュレートは60、120、144ヘルツ。

HDCP

HDCP(HDMI Digital Content Protection) 認証のサポートもされています。

ちなみにHDCPとは、デジタルコンテンツの非合法なコピーを防ぐためのデジタル著作権保護技術のことです。
高解像度のデジタル映像コンテンツの保護に重点を置いており、
映画、テレビ番組、その他のビデオコンテンツを合法的にストリーミングや再生するために使用されます。

  1. 目的:HDCPの主な目的は、未承認のデバイスでのコンテンツの再生や録画を防ぐことです。これにより、コンテンツの所有者や配信者は、そのコンテンツが適切な方法でのみ利用されることを確保できます。
  2. 動作の仕組み:HDCPを使用して保護されたコンテンツは、HDCPに対応したデバイス間でのみ送受信できます。送信デバイス(例:Blu-rayプレイヤーやストリーミングデバイス)と受信デバイス(例:テレビやモニター)は、暗号化された「ハンドシェイク」プロセスを通じて互いに認証します。認証が成功すれば、コンテンツが暗号化されて送信され、受信側で復号化されて再生されます。
  3. バージョン:時間の経過とともに、さまざまなHDCPのバージョンが登場しています。これは、新しい技術のニーズを満たすため、またセキュリティを向上させるためです。
  4. 制限事項:HDCPをサポートしていないデバイスで保護されたコンテンツを再生しようとすると、エラーメッセージが表示されるか、映像が表示されない場合があります。
  5. 批判:HDCPは一部のユーザーから批判されることがあります。これは、合法的に所有しているコンテンツを自分のデバイスで再生するのに制限があるためです。また、古いデバイスや一部のオープンソースデバイスはHDCPに対応していないため、互換性の問題が生じることがあります。

 

コネクタ

またHDMIは3つのコネクタがあります。
タイプA (フルサイズ)、タイプC (ミニ)、タイプD (マイクロ)

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カテゴリー

カテゴリー1 (標準速度)

カテゴリー1のHDMIケーブルは、1080pまでの解像度と60ヘルツのリフレッシュレートまでをサポートしています。
主に初期のHDMI仕様に対応するためのもので、映像や音声の転送に必要な帯域幅はそれほど高くありません。
このカテゴリーのケーブルは、古いテレビやモニター、映像機器との互換性を持っています。

カテゴリー2 (ハイスピード)

カテゴリー2のHDMIケーブルは、1080p以上の高解像度映像や、より高いリフレッシュレートをサポートしています。
4K解像度や高フレームレートの映像など、先進的な映像機能を持つディスプレイや機器との接続に適しています。
カテゴリー2のケーブルは、カテゴリー1のケーブルよりも高い帯域幅を持っており、映像や音声の転送に必要なデータ量が多い場面でも安定した転送を実現します。

HDMIバージョン
  1. HDMI 1.0~1.2:
    • 最大転送速度: 4.9Gbps
  2. HDMI 1.3、1.4:
    • 最大転送速度: 10.2Gbps
  3. HDMI 2.0 (a/b):
    • 4Kの60HzやHDRのサポートなど、さらなる映像機能が拡充されました。
    • 最大転送速度: 18Gbps
  4. HDMI 2.1:
    • 8K映像のサポート、高フレームレート、変動リフレッシュレート(VRR)、eARCなどの先進的な機能を持っています。
    • 最大転送速度: 48Gbps

 

DisplayPort

HDMIのオープンな代替としてVESAによって開発されました。
HDMIと同様の機能、4k以上の解像度を含みます。

形状

フルサイズとMiniDPの2種類

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速度
  1. DisplayPort 1.0 & 1.1:
    • 最大帯域幅: 8.64 Gbps(1.08 GB/s)
    • 最大解像度: 2560 x 1600 @ 60Hz
    • このバージョンの初期の仕様では、2.7 Gbps(340 MB/s)の帯域幅を提供していました。
  2. DisplayPort 1.2:
    • 最大帯域幅: 21.6 Gbps(2.7 GB/s)
    • 最大解像度: 3840 x 2160 @ 60Hz (4K)
    • 複数のディスプレイを同時に駆動するマルチストリームトランスポート(MST)や3Dディスプレイのサポートなど、新たな機能が追加されました。
  3. DisplayPort 1.3 & 1.4:
    • 最大帯域幅: 32.4 Gbps(4.05 GB/s)
    • 最大解像度: 5120 x 2800 @ 60Hz
    • このバージョンでは、8K解像度のディスプレイやHDRをサポートする能力が追加されました。
  4. DisplayPort 2.0:
    • 最大帯域幅: 80 Gbps(10 GB/s)
    • 最大解像度: 16K @ 60Hz (15360 x 8640)
    • DP 2.0は、非常に高い帯域幅と解像度をサポートし、複数の4Kまたは8Kディスプレイの駆動や、VRアプリケーションなどの先進的な用途に対応しています。

 

 

DVI (Digital Visual Interface)

アナログとデジタルの映像信号を転送するためのケーブルです。
VGAから進化。

タイプ

DVI-A (アナログ)、DVI-D (デジタル)、DVI-I (両方)。

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VGA (Video Graphics Array)

15ピンのコネクタ。 レガシーシステムで使用されています。

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Thunderbolt

映像およびデータ転送のための高速なインターフェース技術で
サンダーボルトは、IntelとAppleが共同で開発しました。

4Kや8Kといった高解像度の映像データの転送や、
高速なストレージデバイスへのアクセスに適しています。

初期はApple製品でよく使われていました。
現在はプラットフォーム全体で使用されています。

バージョン

Thunderbolt 1と2はミニDisplayPortに似ており、3はUSB-Cコネクタを使用しています。

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Thunderbolt 3はUSB-Cをサポートしていますが、逆は成り立たないので注意が必要です。

見た目が同じなので分かりづらいですね。。

速度

Thunderbolt 1:

転送速度: 10Gbps (双方向)

Thunderbolt 1は、PCI ExpressとDisplayPortの信号を同時に1つのケーブルで転送することができます。
この結果、ユーザーは高解像度のディスプレイと高速なデータストレージを単一のケーブルで接続することができました。

 

Thunderbolt 2:

転送速度: 20Gbps (双方向)

Thunderbolt 2は、Thunderbolt 1の2倍の帯域幅を持ち、特に4K映像の編集や転送に適しています。
Thunderbolt 1と同様に、PCI ExpressとDisplayPortの信号を同時に転送することができます。

 

Thunderbolt 3:

転送速度: 40Gbps(双方向)

Thunderbolt 3は、前のバージョンの2倍の帯域幅を持ち、
これにより8K映像の転送や複数の4Kディスプレイの接続が可能となりました。
また、Thunderbolt 3はUSB-Cコネクタを採用しており、USB 3.1との互換性も持っています。

Thunderbolt 3は最大100Wの電力供給もサポートしているため、
外部デバイスの充電やラップトップの電源供給にも利用することができます。

 

 

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